政策
令和2年第3回東京都板橋区議会定例会 区政に関する一般質問と回答(要約)
障がい者福祉の充実を求めて
- [質問]
- 重度知的障がい者の方のグループホームは、区内には整備されておらず、強度行動障がいといわれる方たちは、地方の入所施設ですら見つからない状況である。本区においても、持続可能な開発目標、SDGsが目指す地域共生社会の構築を目指している。この理念からも障がいのある方の地域生活を総合的に支援する拠点があるべきだ。親亡き後や、そのような重度知的障がい者の皆様が、住み慣れた地域で安心して住み続けられるよう、早急に体制を整えていただくことを要望する。
- [区長]
- 5年3月に開設予定の板橋キャンパスの施設整備では、重度重複障がい者を含むグループホームを設置し、親なき後を見据えた地域生活支援拠点の機能も取り入れる。強度行動障がいも含めた重度知的障がい者が、安心して暮らせる環境の実現に取り組む。
- [質問]
- 高齢化や担い手不足が進む農業分野では、農福連携により新たな働き手確保につながる。ところが農福連携協定の様々な懸念、特に板橋区でのこの農園は水耕栽培で、高齢化の問題に は寄与するものではなく、障がい者の方々の情緒的な効果もあまり見込めない。 さらには働く障がい者スタッフの様々な悩みやトラブルのサポート体制について、必要な助言や指導を行うべきと考えるが、区長のご見解を求める。
- [区長]
- 農作物栽培を通じ、農協への興味・関心が醸成されると認識。将来、本格的な農 業に取り組む、新たな担い手の確保につながると考える。
共生社会に向けた障がい者スポーツ振興を問う
- [質問]
- 振興に向けて様々な障がいの特性を理解した意見を取り入れるべき。障がい者アスリートのスポーツ大使がいない。障がいへの理解とインクルーシブ教育のため活用の検討を。
- [区長]
- 多様な意見を集め施策につなげることは必要と認識。障がい者アスリートなども含めた情報連絡会や懇談会の開催を検討する。新たに障がい者アスリートをスポーツ大使に任命する方向で準備中。イベント等で活用し、障がい者スポーツの推進を図る。
補助26号線にバス路線を
- [質問]
- 大山駅と区役所前駅を結ぶ補助26号線にバスが走れば、利便性が格段に向上し、利用客が多く見込まれるものと思われる。バス路線の拡充を働きかけていただきたい。
- [区長]
- 補助26号線整備を見据え、大山駅前広場にバス乗降場の設置を検討中。 利用客増加が見込まれるためバス路線拡充を引き続き事業者に働きかける。
区議会一般質問のようす。
学校教育を問う
- [質問]
- GIGAスクール構想における学習用端末の、多面的活用の可能性について。 区内全小・中学生へ配布されるタブレットにより校務の効率化やタブレットの様々な利用、特に緊急時の保護者への連絡や災害時の情報伝達に活用できるのでは。今後の教育長の見解を伺う。
- [教育長]
- 安全上の理由などから、学校へのスマートフォン持ち込みの要望が増えている。緊急時のタブレットの利活用についても検討していく。
- [質問]
- インクルーシブ教育の推進について。 制度が広く保護者にも子どもたちにも認知され、保護者が遠慮なく「我が子には特別な支援が必要である」と言えるような雰囲気を作り出すことが重要であると考える。共生社会の実現に向け、在籍校で発達障がいの指導・援助を行うステップアップ教室をどのように推進していくのか。
- [教育長]
- 特別支援教室専門員や担任などが連携し、丁寧に教室の利用を促している。 指導を充実させ、障がいのある児童、生徒が有意義な学校生活を送ることが、共生社会実現に向けた一歩と考える。
坂本区長より委嘱状を頂く。
元山区議会議長と懇談。